まつ毛は日々のメイクや摩擦によってダメージを受け、抜け落ちたり、年齢とともに量が短く・少なくなっていくことがあります。
マツエクやつけまつげではなく、「自まつ毛を自然に伸ばしたい!」と考える方も多いのではないでしょうか。
そこで注目されているのが、まつ毛を長く・太くすると言われている『まつ毛育毛剤』です。
この記事では、まつ毛育毛剤の成分や効果、まつ毛美容液との違い、購入方法まで詳しくご紹介します。
本気でまつ毛ケアをしたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
何が違う?『まつ毛美容液』と『医療用まつ毛育毛剤』の違い
まつ毛をケアする商品といえば、市販で購入できる「まつ毛美容液」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、医療用まつ毛育毛剤が「まつ毛美容液とどう異なるのか」を解説していきます。
まつ毛美容液(化粧品) | 医療用まつ毛育毛(医薬品) | |
目的 | まつ毛のケア・保湿 | まつ毛を長く・太くする |
有効成分 | パンテノール、ペプチド、ビタミンC (化粧品成分) |
ビマトプロスト (医薬品成分) |
入手方法 | ドラッグストア・通販で購入可能 | 医師の処方が必要 |
効果 | ツヤ・ハリを与える、抜けにくくする | まつ毛を長く・太く・濃くする |
副作用 | ほぼなし(肌に合わない場合の刺激など) | 色素沈着、目の充血、まぶたのくぼみ |
使用頻度 | 毎日使用可能 | 1日1回(夜のみ) |
まつ毛美容液|まつ毛の保湿・ケアする「化粧品」
まつ毛美容液は、メイク時の摩擦などでダメージを受けたまつ毛をケアし、抜け毛予防やハリ・コシのあるまつ毛の維持をサポートします。
ドラッグストアなど市販で購入できるため、まつ毛ケアの入門アイテムとして人気があります。
一方で、まつ毛美容液はあくまで「化粧品」に分類されるため、まつ毛の成長促進などは期待できません。
すでにある程度まつ毛が生えている方や、「今あるまつ毛を守りたい」という方におすすめな選択肢の1つです。
医療用まつ毛育毛剤|まつ毛の成長を促す"医薬品"
まつ毛育毛剤は、睫毛貧毛症(しょうもうひんもうしょう)の治療に使われる「医療用医薬品」です。
睫毛貧毛症とは、まつ毛が不足したり、質や量が不十分な状態のことで、加齢や皮膚炎、薬の副作用などが原因で起こることがあります。
まつ毛育毛剤に含まれる有効成分「ビマトプロスト」は、まつ毛の成長を促す効果が期待されています。
本来はまつ毛が極端に不足している方の治療薬として使われますが、実際は美容目的で使用している方も多いのが現状です。ただし、処方が必要な医薬品であることを忘れず、医師の診察や説明を受けた上で使用することが大切です。
まつ毛育毛剤に含まれる有効成分『ビマトプロスト』の効果とは?
「ビマトプロスト」は、もともとまつ毛のために作られた成分ではありません。
本来は眼圧を下げる作用を持つことから、緑内障(眼圧の上昇によって視野が狭くなる病気)の点眼薬として使用されていました。
その中で、「点眼薬を使う患者のまつ毛が伸びた」との声が寄せられました。ビマトプロストはまつ毛の毛包に作用し、まつ毛の長さや太さを改善することが明らかになったのです。
この副作用を利用して、まつ毛育毛剤として使われるになり、2008年にはアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)において、睫毛貧毛症に対する適応が正式に認められました。
なぜ伸びるの?ビマトプロストはまつ毛の「生え変わりのサイクル」に働きかける!
まつ毛にも、髪のヘアサイクルと同じように「生え変わりのサイクル(毛周期)」があります。
通常、まつ毛は成長期→退行期(成長が止まる)→休止期(その場でとどまる)→脱毛という流れを何度も繰り返しています。
まつ毛育毛剤に含まれるビマトプロストは、このサイクルの中でも「成長期の期間を延ばす」働きがあるため、まつ毛を太く・長く育てる効果が期待できるのです。
本当に伸びる?有効成分『ビマトプロスト』の臨床データ
医薬品医療機器総合機構(PMDA)が公表している審査報告書によると、ビマトプロストの有効成分とする「グラッシュビスタ外用液剤 0.03%」は、睫毛貧毛症の成人患者を対象とした4か月間の臨床試験において、まつ毛の長さ・太さ・色の濃さの改善が確認されたと報告されています。
副作用としては、眼瞼炎、目の乾燥、頭痛などが報告されましたが、いずれも多くは軽度であり、重篤な副作用の発症頻度はプラセボ群と同程度であったことから、安静は比較的高いといえます。
参考:医薬品医療機器総合機構(PMDA)医薬食品審査管理課 審議結果報告書
※上記は臨床試験に基づく一例であり、効果には個人差があります。
適応となる病気が違う!「ルミガン」と「グラッシュビスタ」の違い
まつ毛育毛剤としてよく耳にする「ルミガン」と「グラッシュビスタ」。
どちらも、まつ毛の成長を促す有効成分「ビマトプロスト」を含んでいますが、実は国内での承認状況や適応となる病気、使用用途に違いがあります。
それぞれの違いや注意点について詳しく見ていきましょう。
比較項目 | ルミガン ※イメージ画像 |
グラッシュビスタ ※イメージ画像 |
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|
用途 | 緑内障・高眼圧症の治療薬 | 睫毛貧毛症の治療薬 |
有効成分 | ビマトプロスト 0.03% | ビマトプロスト 0.03% |
承認 | 厚生労働省が緑内障治療薬として承認 | 厚生労働省がまつ毛育毛剤として承認 |
適用部位 | 目(点眼液として使用) | まつ毛(塗布して使用) |
安全性 | 点眼薬のため、まつ毛育毛目的の使用は副作用リスクあり | まつ毛育毛専用に開発・改良され、安全性が考慮されている |
入手方法 | 医師の処方、または個人輸入 | 医師の処方のみ |
価格 | 比較的安価(個人輸入で安く入手可能) | ルミガンより高価(安全性を考慮した処方薬) |
副作用 | 色素沈着、まぶたのくぼみ、眼圧低下 | 色素沈着などのリスクはあるが、ルミガンより安全性が高い |
ルミガンとは|緑内障や高眼圧症の治療薬
ルミガンは、緑内障や高眼圧症などの治療に使われる点眼薬(目薬)です。
厚生労働省では、あくまで緑内障の治療薬としてのみ承認しており、睫毛貧毛症(まつ毛貧毛症)の治療薬としての適応は認められていません。
まつ毛育毛剤として使用されるグラッシュニスタよりも安価で購入できることから、ルミガンをまつ毛用に転用して使う方もいますが、本来は目薬のため副作用リスクも伴います。
グラッシュビスタとは|睫毛貧毛症の治療薬として承認済み
グラッシュビスタは、緑内障治療薬である「ルミガン」の副作用として知られていた「まつ毛を長く・濃くする作用」に着目し、睫毛貧毛症(まつ毛貧毛症)の治療薬として開発・改良された医療用医薬品です。
すでに日本国内でも、睫毛貧毛症(まつ毛貧毛症)の治療薬として厚生労働省から承認を受けており、医師の処方によって使用することができます。
ルミガンと比べると価格は高めですが、安全性に配慮して開発された医薬品であることが大きな特徴です。
グラッシュビスタは国内で唯一承認された「睫毛貧毛症の治療薬」!
上述したとおり、グラッシュビスタは厚生労働省により「睫毛貧毛症の治療薬」として承認されている、国内で唯一のまつ毛育毛剤です。
医師の診察を受けた上で処方される医薬品であり、安全性にも考慮して開発されています。また、副作用が出た際には『医薬品副作用被害救済制度(※)』が適用される可能性もあります。
一方、ルミガンはあくまで緑内障の治療薬。まつ毛用に使うことで副作用が起きても、救済制度の対象にはなりません。
※医薬品副作用被害救済制度 医薬品を適正に使用したのにもかかわらず、副作用によって健康被害を受けた場合、医療費などの給付が受けられる公的制度。 |
「正規ルートでまつ毛を濃く・長くしたい」と考える方には、医療機関に相談の上、グラッシュビスタの処方を検討するのもひとつの方法です。
通販でも買える?まつ毛育毛剤の購入方法
「グラッシュビスタ」は、医療用医薬品に分類されているため、購入には医師の診察と処方が必要です。
そのため、ドラッグストアや一般的な通販サイトでの購入はできません。市販で手に入るのは、あくまで「まつ毛美容液」のみと覚えておきましょう。
①医療機関(美容皮膚科・眼科)を受診する
眼科は保険診療が中心のため、「睫毛貧毛症」と診断されるほどの症状がないと、美容目的での処方は難しいケースがあります。医師によっては、「治療の必要なし」と判断されることもあるでしょう。
一方、美容皮膚科は自由診療がメインのため、「まつ毛を伸ばしたい」といった美容目的の相談にも柔軟に対応してもらえる場合が多いです。
②オンラインクリニックを受診する
最近では、オンラインで診察・処方まで完結できるオンラインクリニックも増えています。多くが美容クリニックのオンライン窓口として受付されており、グラッシュビスタも自由診療で処方可能です。
自宅にいながら診察が受けられ、薬が自宅まで届くので、忙しくて来院する時間が取れない方や、気軽に始めたい方におすすめの方法といえます。
「安さ重視」の個人輸入は危険!
医薬品専門の通販サイトや、海外からの個人輸入を通じてまつ毛育毛剤を安価に購入する方もいますが、この方法には注意が必要です。
日本国内で承認されていない薬が含まれている可能性もあり、粗悪品や偽物品を手にするリスクも否定できません。
さらに、こうした非正規ルートで購入した場合は、たとえグラッシュビスタであっても医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。
安心・安全にまつ毛ケアを始めるためにも、必ず医師の診察を受けた上で購入・使用するようにしましょう。
手軽さにまつ毛ケアを始めるなら、オンラインクリニックがおすすめ!
手軽に安心してまつ毛ケアをはじめるなら、自宅で診察が受けられるオンラインクリニックがおすすめです。
ここからは、まつ毛育毛剤が購入できるオンラインクリニックを3つご紹介します。
①DMMオンラインクリニック
おすすめポイント
・1日あたり116円で始められる!
・土日祝日も診察可能
・最短翌日にお薬が到着
DMMオンラインクリニックでは、1日あたり116円で華やかな目元を目指すことができます。
さらに診察料は無料、1か月あたり3,828円(税込)~で始めることができるため、気軽にまつ毛のケアを始めたい方にぴったりなプランです。
自宅にいながら受診が可能で、専門クリニックと同等の治療が受けられるのが嬉しいポイントです。
メニュー | 価格(税込) |
グラッシュビスタ(2.5ml) ジェネリック/1本 アプリケーター30本付き |
1か月ごと:4,048円 3か月ごと:3,828円 6か月ごと:3,828円 |
診察料 | 0円 |
配送料 | 500円 |
②クリニックフォア
おすすめポイント
・3分で簡単予約&3分スマホ診察
・最短当日発送&最短翌日到着
・「まつ毛外用薬」が2,178円/月~
オンライン診療を全国対応しているクリニックフォア。
グラッシュビスタと同成分の「まつ毛外用薬」(まつ毛を伸ばす薬)を、初回2,178円で始めることができます*。
グラッシュビスタの場合、料金が24,300円/2か月と高めとなるため、同成分でオトクに始められるプランがあるのはうれしいですね。
*2回目以降は4,862円
メニュー | 価格(税込) |
まつ毛外用薬 (ビマトプロスト0.3%/2.5ml) 専用ブラシ1か月分 |
定期配送 月4,862円 →初回 2,178円 |
グラッシュビスタ1本(5ml) | 約2ヶ月分: 24,200円 |
診察料 | 初診:750円~1,180円 再診:230円~1,250円 |
システム利用料 | 1,000円 |
通常配送料 | 390円 |
③デジタルクリニック
おすすめポイント
・24時間365日予約可能
・当日の予約もOK
・診察後もチャットで無料相談ができる
24時間診療可能で、当日予約OKのデジタルクリニック。忙しい方でも、空いた時間を利用して当日でも診察が受けられるのが特徴です。
「まつ毛育毛 定期配送プラン」の通常価格は5,500円ですが、12か月分の場合は最大4か月分が無料となります。
時間をかけてじっくりとまつ毛のケアをしたい方にはおすすめのプランです。
メニュー | 価格(税込) |
まつ毛育毛 (ビマトプロスト) 定期配送プラン |
通常価格:5,500円 3か月:11,000円 6か月:22,000円 12か月:44,000円 |
診察料 | 1,650円/再診料0円 |
配送料 | 全国一律:550円 クール便の場合:1,100円 |
色素沈着するって本当?まつ毛育毛剤(ビマトプロスト)の副作用&リスク
ビマトプロストを含むまつ毛育毛剤を使用する場合、稀ではありますが副作用が起こることがあります。
ここでは主な副作用と、対処法をご紹介します。
①まぶたの色素沈着
ビマトプロストには、メラニン色素の産生を促進する作用もあります。
皮膚が薄くデリケートなまぶたにビマトプロストが付着することで、少しずつ色素が沈着してしまう可能性があるのです。
使用を中止すると、時間の経過とともに薄くなることがほとんどです。
一方で肌の状態によっては完全に戻らない可能性もあるため、使った後は目のまわりを清潔なティッシュなどで拭きとるようにしましょう。
②目の充血
ビマトプロストには、血管を拡張する作用もあります。
この作用によって血流が増加し、使用中に目が充血しているように見えることがあります。
多くは軽度で、使い続けるうちに目立たなくなることがほとんどです。長時間続く場合には、医師に相談しましょう。
③目のかゆみ・違和感
ビマトプロストの血流拡張作用によって、「チクチクする」「ゴロゴロする」などの違和感や、軽いかゆみを感じることがあります。
特に乾燥肌や敏感肌の人は反応が出やすいともいわれています。一時的な反応であることがほとんどですが、症状が強い場合や長引く場合には、医師に相談しましょう。
どう塗れば良い?まつ毛育毛剤の使い方
まつ毛育毛剤(グラッシュビスタ)は、1日1回、就寝前に使用します。
ここでは使い方の3ステップを解説していきます。
①目元を清潔にする
まずは化粧を落とし、スキンケアを済ませて顔を清潔にします。
まつ毛育毛剤は裸眼の状態で付ける必要があります。コンタクトを外すのを忘れないようにしましょう。
②まつ毛の根本に丁寧に塗る
塗布用の専用ブラシを用意します。
ブラシの毛先には触らないようにしながら、毛先に1~2滴垂らします。このとき、水平に持つことを意識しましょう。
上まつ毛の生え際に、目頭から目尻にかけて丁寧に塗っていきます。
塗布回数を増やしても倍の効果が得られることはありません。1日1回という使用を守りましょう。
③しっかりと乾かし、汚れをふき取る
塗布後はしっかりと乾かします。
まぶたへの色素沈着を防止するためにも、まつ毛の生え際以外に付いてしまった場合はすぐにふき取るか、洗い流しましょう。
基本的に専用ブラシは再利用しません。基本的には、一度使ったものは破棄しましょう。
まつ毛育毛剤に関するQ&A
まつ毛育毛剤は保険適用になる?
まつ毛育毛剤は、基本的に保険適用外です。
グラッシュビスタは医療用医薬品ですが、美容目的の使用が多く、自由診療扱いとなります。
そのため、診察料や薬代はすべて自己負担になります。治療として認められる重度の睫毛貧毛症の場合も、現状では保険は適用されません。
妊娠・授乳中でも使える?
妊娠中・授乳中の使用は推奨されていません。
ビマトプロストは妊娠中の安全性が確立されておらず、動物実験では胎児への影響が報告された例もあります。
また、授乳中は体内への吸収や母乳への移行の可能性も完全には否定できないため、必ず医師に相談のうえ使用を判断しましょう。
まつ毛を伸ばすための生活習慣は?
まつ毛も髪と同じように栄養や生活習慣の影響を受けます。
バランスの良い食事(ビタミンB群やたんぱく質など)を意識し、睡眠をしっかりとることが大切です。
また、目元をこすらない・メイクを優しく落とすなど、まつ毛への負担を減らすケアも効果的といえます。
髪に塗る育毛剤をまつ毛に塗っても良いの?
髪用の育毛剤をまつ毛に使うのはNGです。
成分が目に入ると刺激や炎症を起こすおそれがあり、目の周りの皮膚は特にデリケートなため安全性の確認もされていません。
必ずまつ毛専用に設計された育毛剤や美容液を使用するようにしましょう。
ルミガンでまぶたが痩せるって本当?
長期使用で「まぶたのくぼみ(眼瞼溝深化)」が報告されることがあります。
ビマトプロストが脂肪細胞に影響する可能性があるとされており、実際に緑内障治療で使用されている人に起きることもあるのです。
使用を中止することで元に戻るケースもありますが、気になる場合は早めに医師に相談しましょう。