「切らないリフトアップ」として話題になっている美容施術「HIFU(ハイフ)」をご存じですか?
この記事では、ハイフの仕組みや効果、気になるデメリットについて徹底解説します。効果を感じるタイミングや施術のポイントも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
HIFU(ハイフ)とは?
ハイフとは「High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波治療法)」という名称の美容施術です。
ハイフの特徴とその仕組み
一般的にハイフとは、肌に超音波を照射し、肌の内部にある表在性筋膜「SMAS層」に働きかける施術のことをいいます。
ハイフに使用される「高密度焦点式超音波」は、密度の高い熱エネルギーをピンポイントで与えることができます。この高い熱エネルギーを、皮下組織と筋肉の境目にある「SMAS層」に照射することで、肌の引き締めやリフトアップ効果が得られるのです。
ただし最近では「SMAS層」以外にも「脂肪層」や「真皮層」にアプローチするハイフ施術もあります。
多い方が良い?ハイフのショット数とは
ハイフのショット数とは「超音波を照射する回数」のことです。基本的には、ショット数が多くなるほど、効果が高く、施術範囲も広くなります。
ただし、過剰なショット数は、肌に負担をかけてしまうため、肌トラブルや副作用のリスクが高まります。そのため、肌悩みや施術部位に応じた適切なショット数を選ぶことが重要です。
ハイフのショット数は、使用する機器や照射条件などによって、クリニックごとに異なりますが、一般的には下記が目安となります。
照射部位 | ショット数の目安 |
全顔 | 400~600ショット |
全顔~あご下 | 600~700ショット |
頬 | 300~400ショット |
あご下 | 100~200ショット |
あご下~フェイスライン | 300~400ショット |
目元 | 100~200ショット |
HIFU(ハイフ)の主な効果は?
- たるみ改善
- リフトアップ
- 肌質改善
- 脂肪溶解
一般的なハイフの効果は、肌の「SMAS層」を引き締めることによる「たるみ改善」や「リフトアップ」です。さらに、ハイフの刺激により、長期的にコラーゲン産生が高めるため、肌のハリツヤの向上など、肌質改善効果も期待できます。
また、「脂肪層」に働きかけるハイフでは、脂肪溶解の効果が期待でき、小顔やボディの引き締めも目指せます。
ハイフはこんな肌悩みにおすすめ!
①顔のシワ・ほうれい線・ゴルゴラインが気になる
ハイフは、肌のコラーゲン産生を高めるため、シワやほうれい線、ゴルゴラインなどの改善が期待できます。
②頬や目元、フェイスラインのたるみが気になる
ハイフによる肌の引き締め効果で、肌にハリが生まれ、たるみが目立ちにくくなります。リフトアップ効果もあるため、フェイスラインもすっきりします。
④二重顎が気になる
脂肪層に働きかけるハイフなら、顔の脂肪溶解効果により二重顎の解消につながります。
⑤少しでも小顔に見えるようにしたい
フェイスラインがすっきりすれば、キュッと引き締まった小顔印象に! たるみも解消し、若々しいシルエットを目指せます。
⑥ハイフは二の腕やお腹周りの引き締めも◎
ボディ用のハイフメニューなら、気になる二の腕やお腹周りを引き締め、すっきりとした印象に。脂肪層にアプローチするハイフを選べば、サイズダウンも目指せるでしょう。
HIFU(ハイフ)の施術範囲は?
ハイフの施術範囲は「顔~首」になります。ただし、皮膚の薄い目元、目回りに照射する場合は、専用のカートリッジを使用し、照射強度などを調整するのが一般的です。
また、ボディ用のメニューのあるクリニックでは「二の腕」や「お腹」への施術も可能です。
HIFU(ハイフ)の効果はすぐ実感できる?
ハイフは、施術直後から引き締め、リフトアップ、肌質改善効果を実感できます。
さらに、これらの効果は、施術直後から徐々に高くなり、施術1ヶ月前後で最大となります。
HIFU(ハイフ)の持続期間はどのぐらい?
ハイフの効果持続の期間は、個人差がありますが「4ヶ月~1年前後」が一般的です。長期的に効果を持続させたい場合は、4ヶ月~半年に1回の頻度で施術を受けるのがいいでしょう。
HIFU(ハイフ)は痛い?
ハイフは、高い熱エネルギーを肌内部に与えるため、超音波照射時にヒリヒリとした痛みを感じる場合があります。また、骨の近くは超音波の刺激が骨に響くため、チクチクとした痛みを感じる人もいます。
痛みの度合いは「麻酔がなくても耐えられる程度」といわれていますが、感じ方には個人差があります。
HIFU(ハイフ)にはダウンタイムはある?
ハイフのダウンタイムは「1週間前後」が一般的です。
ダウンタイム中は、肌の赤みや腫れ、むくみといった症状が現れる場合がありますが、1週間前後で落ち着きます。
HIFU(ハイフ)の種類
ひとことに「ハイフ」といっても、実はハイフには「モードの種類」や「機器の種類」があり、それぞれ効果や特徴が異なります。
モードの種類
いわゆる一般的な「ハイフ」にプラスして、作用する場所と効果が異なる「ハイフリニア」や「ハイフシャワー」があります。
モードの種類 | 作用する場所 | 主な効果 |
ハイフ | SMAS層に作用 |
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ハイフリニア | 脂肪層に作用 |
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ハイフシャワー | 真皮浅層に幅広く作用 |
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たるみを改善し、リフトアップや引き締め、ハリ改善を目指したい人には「ハイフ」、顔の脂肪を減少させて小顔効果を目指したい人には「ハイフリニア」、肌質改善を目指したい人には「ハイフシャワー」がおすすめです。
機器の種類
ハイフの施術では、さまざまなメーカーが開発した多種多様な機器が使用されています。
機器ごとに特徴や効果、施術時間、効果の持続期間が異なるため、ご自身にあった機器を完備したクリニックを選ぶことが重要です。
機器の種類 | 第3世代タイタン | ソノクイーン | ユーティムスA3 | ウルトラセルQ+ | ウルセラ | ウルトラフォーマー3 | ダブロ | ダブロゴールド |
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おすすめの肌悩み |
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特徴 |
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効果 |
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施術時間(全顔) | 10分〜20分 | 30分〜40分 | 30分〜60分 | 10分〜20分 | 45分〜60分 | 20分〜30分 | 10分〜15分 | 10分〜15分 |
効果の持続 | 約3ヶ月〜6ヶ月 | 約3ヶ月〜6ヶ月 | 約6ヶ月〜1年 | 約6ヶ月〜1年 | 約1年〜1年半 | 約5ヶ月〜6ヶ月 | 約3〜4ヶ月 | 約3ヶ月〜6ヶ月 |
HIFU(ハイフ)の価格相場は?
ハイフの価格相場は、施術範囲やショット数によって異なります。
一般的なハイフであれば、全顔1回の施術で30,000円前後から、ハイフリニアはあご下で1回30,000前後から、ハイフシャワーは全顔で1回20,000円前後から受けられます。
モード | 施術範囲 | 1回あたりの価格相場※ |
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ハイフ | 全顔 | 29,800円~217,800円 |
ハイフリニア | あご下 | 30,000円~78,650円 |
ハイフシャワー | 全顔 | 19,800円 |
※本記事で紹介するクリニックの費用相場です。
やめたほうがいい?HIFU(ハイフ)が向いていない人
肌の引き締めやリフトアップなどの効果が期待できるハイフですが、実はハイフの施術が向いていない人もいます。
痛みが苦手な人
ハイフは超音波を照射する際に、ヒリヒリやチクチクといった独特の痛みを感じる場合があります。肌の奥の骨に響くような痛みもあり、痛みや刺激に敏感な人は施術に不安を感じるかもしれません。
どうしても痛みが気になる場合は、事前に麻酔の使用が可能かどうか、カウンセリングの際に確認してみましょう。
定期的に通院できない人
ハイフの効果は、施術後1か月前後が最大で、施術4ヶ月後~1年前後で効果が薄れていきます。そのため、長期的に効果を持続させたい場合は、定期的に施術を受ける必要があります。
そのため「仕事が忙しい」「近くにクリニックがない」などの理由で、定期的な通院が難しい方は、ハイフで思うような効果が得られないかもしれません。
肌のたるみが少ない人
ハイフの主な効果は「肌の引き締め」や「リフトアップ」です。そのため、もともと肌のたるみが少ない人や10代~20代などの肌老化が進んでいない人は、効果を実感できない場合もあります。
脂肪が少ない人
特に、脂肪層にアプローチするハイフ(ハイフリニア)の場合、もともと脂肪が少ない人が施術を受けると、頬がコケたような印象になってしまう可能性があります。
頬がコケてしまうと老けて見える可能性もあるため、脂肪が少ない人はカウンセリングの際に本当にハイフの施術が適しているのか、しっかり確認しましょう。
選び方は?HIFU(ハイフ)で後悔しないためにここを確認!
いざハイフを受けてみたいと思っても「たくさんのクリニックがあって迷ってしまう」「クリニックごとに価格が違う?」など、悩んでしまう人も多いのではないでしょうか?
そこでここからは、ハイフを受けるクリニックを選ぶ際のチェックポイントについて詳しく解説します。
①相場と比較して料金プランを選ぶ
ハイフの費用はクリニックごとに異なります。そのため、費用相場と大きくかけ離れたクリニックを選ぶと「失敗した」と後悔してしまうかもしれません。
②自分に合った施術メニュー・機種があるクリニックを選ぶ
ハイフには、照射モードによって複数のメニューがあります。
③予約方法や有効期限を確認する
ハイフの効果を最大限に引き出すためには、定期的に継続して施術を受けることが重要です。
④アフターケアや保証制度を確認する
ハイフはダウンタイムや副作用が比較的少ない施術ですが、肌状態や施術の条件によっては、まれに肌トラブルや副作用が生じる可能性があります。
HIFU(ハイフ)の施術の流れは?
ここからは、実際にハイフの施術を受ける際の流れについて解説します。
1.カウンセリング
まずはカウンセリングや医師の診察を受けます。改善したい肌悩みがハイフに適しているか、ハイフを受けられる肌状態か、などをチェックしてもらいましょう。
カウンセリング、医師の診察によってハイフの施術が決定したら施術日を決めます。
2.洗顔、メイク落とし
施術当日は、クリニックで洗顔、メイク落としをします。クリニックによっては、カウンセリング当日に施術を受けられる場合もあります。
3.ジェルの塗布
照射部位全体に、専用のジェルを塗布します。
4.施術
ジェルの上からハイフを照射します。施術中も、痛みの感じ方や肌状態に応じて細かく設定を微調整します。
5.クールダウン
ジェルをふき取った後は、肌を冷やしてクールダウンさせます。
6.診察
肌が落ち着いたら、診察を行い、副作用や肌トラブルが生じていないかチェックします。必要に応じて塗薬を塗布します。
7.アフターケア
保湿アイテムや日焼け止めを塗布します。ハイフは施術直後からメイクができるので、必要に応じてメイクをしましょう。
HIFU(ハイフ)のメリット&デメリットは?
切らずにリフトアップができるハイフには、さまざまなメリットのほかに、注意しておきたいデメリットもあります。ここからは、ハイフのメリット&デメリットについて詳しく解説します。
メリット
切らずにリフトアップできる
リフトアップというと、メスを使った手術を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、ハイフは、メスによる切開や縫合を必要とせず、肌の上から超音波を照射する施術です。
施術中の痛みやダウンタイムも抑えられるので、手術に不安がある人でもトライしやすいでしょう。
即効性が高い
ハイフは、施術直後から効果を実感できる人が多い施術です。即効性が高いので、施術後の満足度も高いといえます。
効果が持続する
ハイフは照射直後から徐々に効果が現れ、施術後約1か月前後で効果が最大になるのが一般的です。
超音波による引き締め効果に加えて、コラーゲン産生促進効果もあるため、長期的なハリ改善効果が期待できます。
ダウンタイムが短い
メスを使用するリフトアップ施術のダウンタイムは、2週間前後であり、ダウンタイム中は通院したりフェイスガードルを装着したりする必要もあります。
それに対して、ハイフはダウンタイムも1週間前後と短く、通院やフェイスガードルの装着も必要ありません。
デメリット
施術中に痛みがある場合も
ハイフは、超音波を照射した際に、ヒリヒリやチクチクといった痛みや刺激を感じる場合があります。
痛みの度合いは、麻酔なしでも耐えらえる程度が一般的ですが、痛みが苦手な人や刺激に敏感な人は、施術を受ける際に不安を感じるかもしれません。
ダウンタイムに赤みや腫れ、むくみが生じる場合も
ダウンタイムが短いハイフですが、施術後は肌の赤み、腫れ、むくみなどの症状が現れる場合があります。
ただし、肌の赤みや腫れは、メイクでカバーできる程度が一般的です。
効果を持続させるためには定期的に施術を受ける必要がある
ハイフは1度の施術でも効果を実感できます。しかし、引き締めやリフトアップ効果を長期的に維持するためには、定期的に施術を受ける必要があります。
施術回数が増えるほど、費用も高くなります。
HIFU(ハイフ)で失敗することってある?
キュッと引き締まった若々しい印象になれるハイフですが、肌悩みや施術の状況によっては「失敗した!」と感じてしまうケースもあるようです。
ここからは、具体的なハイフの失敗談をもとに、その対処法についてもチェックしていきましょう。
期待した効果が得られなかった
ハイフは引き締めやリフトアップ効果によって、フェイスラインがすっきりする効果が期待できます。しかし「顔だけ急激に痩せる」「輪郭が目に見えて変わる」といった劇的な変化をもたらすものではありません。
ハイフの仕組みと効果を正しく理解して、自分のお悩み改善に適しているか慎重に判断しましょう。
施術時の痛みで継続できなかった
ハイフは比較的痛みの少ない施術ですが、人によっては超音波を照射した際にヒリヒリ、チクチクとした痛みを感じることがあります。
この痛みが原因で、継続して施術が受けられなくなると、思うような効果が得られず「失敗した」と感じることがあるかもしれません。
頬がコケてしまった
ハイフの中でも脂肪溶解の効果があるハイフリニアには「頬がコケてしまった」「老けて見られるようになった」という失敗事例があります。
お顔の脂肪は二重顎などの原因になる一方、肌にハリツヤを出し、若々しい雰囲気にも見せてくれます。ハイフによる脂肪溶解のメリット・デメリットをしっかり理解しておきましょう。
HIFU(ハイフ)には副作用はある?
ハイフの主な副作用やリスクは、以下のとおりです。
- 肌の赤み、腫れ
- むくみ
- やけど、水ぶくれ
- 神経の損傷
肌の赤みや腫れ、むくみは、超音波の刺激による一時的な副作用であり、1週間前後で落ち着くのが一般的です。1週間以上経っても症状が落ち着かない、症状が悪化しているといった場合は、肌トラブルを起こしている可能性もあるため、施術を受けたクリニックに相談しましょう。
また、やけどや水ぶくれ、神経の損傷の原因は「施術条件が適切でなかった」「施術者の技術力に問題があった」などの可能性もあります。
ハイフの副作用やリスクを抑えるためには、実績豊富なクリニックを選ぶことが重要です。
HIFU(ハイフ)のQ&A
ここからは、ハイフの気になる疑問について、Q&A形式で解説します。
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施術後のメイクはできますか?
ハイフの場合、施術直後からメイクが可能です。また、施術後の肌は紫外線の刺激に敏感になるため、日焼け止めは必ず塗布しましょう。
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アトピーでも受けられますか?
アトピー性皮膚炎の状態によりますが、症状が悪化する可能性があるため、ハイフの施術を受けられない場合がります。
施術の可否は、医師の診察によって判断します。
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シミのレーザー治療と併用はできますか?
同じクリニックで施術を受ける場合は、メニューによって同時施術が可能なものと、間隔をあけて併用できるものがあります。
ただし、別のクリニックでレーザー治療を受ける場合は、細かな設定条件などがわからないため、施術を受けてからしばらく間隔をあけてハイフの施術を受けましょう。適切な間隔は、機器や施術内容によって異なるため、医師の指示に従ってください。
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顔の脱毛をしているのですが、ハイフは受けられますか?
顔の脱毛をしていても、ハイフの施術を受けることは可能ですが、それぞれ間隔をあけて施術を受ける必要があります。
適切な間隔は、機器や施術内容によって異なるため、医師の指示に従いましょう。
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保険が適用されるケースはありますか?
ハイフの施術は自由診療となるため、保険適用外です。
まとめ
肌の引き締めやリフトアップ、シワ改善、脂肪溶解、肌質改善など、さまざまな効果が期待できるハイフ。施術中の痛みやダウンタイムも少ないため、初めての美容医療としても人気のメニューです。
ハイフの施術を検討する際は、各クリニックの費用や施術範囲、使用している機器の種類などをしっかりチェックして、自分のお悩みに適したクリニックを選ぶことが重要です。ぜひこの記事を参考に、ハイフへの理解を深めて、キュッと引き締まった小顔印象を目指してくださいね。